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1996 Fiscal Year Annual Research Report

従来の病理学的手法で検索不能であった微小リンパ節転移に関する食道癌での検討

Research Project

Project/Area Number 07671355
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

標葉 隆三郎  東北大学, 医学部, 講師 (20192106)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 修吉  東北大学, 医学部・附属病院, 助手
赤石 隆  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (60191847)
西平 哲郎  東北大学, 医学部, 助教授 (50101142)
Keywordsp53 / p16 / MASA法 / PCR-SSCP法
Research Abstract

本研究では,食道癌の臨床例で,原発巣とリンパ節からDNAを精製し,まず原発巣に関して癌抑制遺伝子p53およびp16の遺伝子異常を解析し,ついでmutant allele-specific amplification (MASA)法によってリンパ節での微量な遺伝子異常を解析することにより,微小リンパ節転移を検出することを目的とする.現在までに食道癌手術例55例について,主病巣およびリンパ節からのDNAの抽出を行った.リンパ節に関してはこのうち21例でDNA抽出ができた.まず主病巣に関して,p53の遺伝子異常を検討した.p53のエクソン5, 6, 7, 8に関してPCR-SSCP法で検討し,現在までに25例で異常が認められた.これらの症例で,PCR産物のdirect sequencingを試みたが,この手法では塩基配列の決定ができなかった.そのためPCR産物をゲルから切り出し,ベクターに組み込んでサブクローニングを行い,塩基配列を決定した.15症例でp53の塩基配列の異常を確認した.そのうち1例で食道の多発癌症例があり,同一症例の2病巣でp53の異なる変異を検出できた.その症例のリンパ節転移巣のp53の変異のタイプから,一方の主病巣からの転移であることが判明し,興味深い知見が得られた.p16遺伝子については27例で検索し,そのうち14例で突然変異を確認した.8例がフレイムシフトであり6例がミスセンス変異であった.MASA法による検討では,p53およびp16の突然変異の部分の塩基配列を3'の末端に置きプライマーを作製し,PCRを行った.PCR条件により非特異的バンドが出現し判定が困難であった.この点については,今後もう少し検討が必要である.p53, p16の遺伝子異常と臨床病理学的因子との間には,特に相関するものはなかった.また,臨床的予後とも特に相関を認めなかった.

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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