1996 Fiscal Year Annual Research Report
膜乳化法により作製した多重エマルジョンのドラッグデリバリーシステムへの応用
Project/Area Number |
07671411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
東 秀史 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (80145432)
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Keywords | シラス多孔質ガラス / 膜乳化法 / エマルション / DDS |
Research Abstract |
膜乳化法で作製したwater-in-oil-in water emulsion(W/O/W)を用いた肝細胞癌に対するone shot動注療法を確立した。 (1)塩酸エピルビシン60mgとリピオドール5mlを用い、膜乳化法により70μmのリピオドール油滴内に抗癌剤水溶液を包含するW/O/Wを作製後、肝細胞癌患者の肝動脈内に注入した。動脈塞栓は行わなかった。動注は年1-4回行い、必要があればリピオドール粒子の径を40μmに変更した。 (2)本治療のみによる34症例に対する長期follow upの結集、3年生存率70%が得られた。特に、肝両葉に多発した末期癌に対する効果はこれまでの報告例に比べ顕著で、3年生存率60%が得られた。
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Research Products
(1 results)