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1996 Fiscal Year Annual Research Report

胃癌におけるがん関連遺伝子の異常としプリケーションエラーの診断治療への臨床応用

Research Project

Project/Area Number 07671417
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

山田 行重  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50254496)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 明彦  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80211671)
Keywords胃癌 / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / マイクロサテライトインスタビリティー / レプリケーションエラー
Research Abstract

がん遺伝子としては、K-ras,c-erbB2,K-sam,c-metの遺伝子異常を、がん抑制遺伝子としては、種々のがんでその変異が報告されているp53遺伝子について解析している。
Genetic instabilityについてはマイクロサテライトマーカー領域での複製エラー(RER)について検索している。胃癌症例42例について、2・3・17番染色体上の4ケ所のマイクロサテライト領域においてPCR法を用いてReplication error (RER)を解析した。検索した胃癌症例58例中19例(32.8%)にRER陽性が認められた。組織型でみると、分化型(乳頭腺癌、管状腺癌)の31例中11例がRER(+)であり、未分化型(低分化腺癌、印環細胞癌、粘液癌)の27例中8例がRER(+)であった。深達度別では、組織学的漿膜侵襲陰性s(-) : tl、 t2と陽性s(+) : t3、t4に分けて検討した。s(-)が48例中14例にRER(+)であったのに対し、s(+)では10例中5例にRER(+)であった。リンパ節転移についてみると、n(-)では19例中3例にRER(+)であったが、n(+)では37例中16例にRER(+)であった。
今回検索した胃癌症例42例中12例(28.6%)にReplication errorが認められた。しかし、組織型、深達度、リンパ節転移の有無とは有意差は認められなかった。また、大腸癌で報告されている家族性や予後については、今回検討できなっかたが、胃癌においてもDNA複製の正確性や修復機能の低下が胃癌の発生、進展の過程において関与している可能性が示唆された。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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