1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671442
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | The Society for Chemotherapy |
Principal Investigator |
安藤 昌之 財団法人化学療法研究会, 癌研究部門, 主任研究員 (70249978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出来 尚史 財団法人化学療法研究会, 癌研究部門, 研究員 (00150079)
日高 寿美 財団法人化学療法研究会, 癌研究部門, 研究員
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Keywords | 大腸早期癌 / ras遺伝子 / P53遺伝子 / 表面型早期大腸癌 / PCNA / ki67 / CEA |
Research Abstract |
手術的に切除された大腸早期癌検体22例の組織採取を行ない、組織学的診断と肉眼形態を明確にした。 これら組織の速読切片を作成し、免疫組織染色とDNA抽出を次に行った。 表面型大腸早期癌では、2/12例にras遺伝子の点突然変異が検出され大多数の腫瘍でras遺伝子の点突然変異の発生は検出されなかった。 一方、隆起型大腸早期癌では7/10例で点突然変異が検出されている。 P53の免疫組織染色では、肉眼型と染色型に差が見られず16/22でP53が陽性であった。 Chr.17のP53のLDHに関して検討したが、これは実験がうまくいっていない。 現在P53の点突然変異の有無について検出を試みている。 PCNA、ki67、CEAの免疫組織染色を行なっているが、ras遺伝子の点突然変異の有無やP53の染色性と、PCNA、ki67の陽性細胞出現率には、相関が見られていない。 CEAの発現は、いずれの腫瘍にも見られたが、染色性の強弱はras遺伝子点突然変異、P53、PCNA、ki67の染色性の強さと一定の関係はなかった。
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