1995 Fiscal Year Annual Research Report
肺微小循環の白血球動態に対するサイトカインの影響の解明-生体肺微小循環観察、肺微小穿刺法を用いて-
Project/Area Number |
07671449
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
北村 道彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (10153131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南谷 佳弘 秋田大学, 医学部, 講師 (30239321)
泉 啓一 秋田大学, 医学部, 講師 (60176237)
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Keywords | 白血球 / 活性酸素 / 肺障害 / 肺循環 / サイトカイン |
Research Abstract |
生体における活性酸素産生の検出法の開発 活性酸素は生体内に消去系が存在し、反応局所における産生量測定は従来不可能であった.我々はFlowcytemetryで過酸化水素(以下H_2O_2)産生能測定に利用されていたdichlorofluorescin diacetateを生体モデルに応用することにより肺微小循環におけるH_2O_2産生を画像化して直接測定することを可能にした.そしてエンドトキシン投与肺障害モデルをラットで作成し、生体肺微小循環におけるH_2O_2産生量を測定した.またこれと併せて従来より報告してきた方法で白血球の粘着も検討した.そしてこの研究により1)エンドトキシン投与によりH_2O_2が肺微小循環に有意に産生されること.2)このH_2O_2は肺毛細血管に粘着している白血球から産生されることが明らかになった. 今後の展開 当初の計画では、微小ガラス針を用いて生体肺を穿刺してTNF,IL-1などのサイトカインを局所に投与して活性酸素産生、白血球粘着を評価する予定であった.しかし技術的に困難であったために断念した.今後はサイトカインの局所投与に微小カテーテル(先端系100μm)を用いて同様の実験を行う予定である.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yoshihiro Minamiya: "Endotoxin-induced hydrogonporoxide production in intact pulmondy circulation of rot" American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine. 152. 348-354 (1995)
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[Publications] 木村 愛彦: "ラット敗血症モデルにおける抗エンドトキシンモノクローナル抗体の効果" 炎症. 15. 323-328 (1995)
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[Publications] 木村 愛彦: "無気肺再膨張過程における白血球動態に関する基礎的研究" Akita J Med. 22. 69-78 (1995)