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1995 Fiscal Year Annual Research Report

くも膜下出血後血管攣縮における一酸化窒素動態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07671495
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

冨永 悌二  東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (00217548)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木内 博之  東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (30241623)
Keywordsくも膜下出血 / マウス / 脳血管攣縮 / 一酸化窒素 / フリーラジカル
Research Abstract

本研究の目的は、マウスにくも膜下出血を負荷し、出血後の基幹動脈を観察することにより、これまで報告のないマウス脳血管攣縮モデルを作製し、ヒトCu-Zn SODを過剰発現した遺伝子組み替えマウスを用いて同様の脳血管攣縮を観察することにより、脳血管攣縮の病態下におけるフリーラジカルの関与を明らかにすることにある。この目的のため以下の実験を行った。方法:雄MCH-ICRマウス(約35g)を実験に用いた。ハロセンを含む吸入麻酔下に左総頸動脈を露出してナイロン糸を外頸動脈から内頸動脈に挿入し、ナイロン糸先端を内頸動脈分岐部にすすめ、前大脳動脈近位部を穿破ことによりくも膜下出血を作製した。くも膜下出血後、4時間、24時間、3日、および7日後にフォルマリンで潅流固定後、墨汁を混和したゼラチンを経心臓的に潅流して脳血管を染色固定して脳実質と共に摘出した。基底漕の血腫を丁寧に除去して実体顕微鏡下に観察して、写真を撮影し、中大脳動脈の血管径を計測した。結果:マウスにくも膜下出血を負荷すると術後1週間の死亡率は約30%であった。くも膜下出血を負荷しない対象群に比較して出血後4時間および3日目に中大脳動脈基部の血管径は低下した。この血管攣縮は統計学的に有意であり、これまで犬やラットを用いて報告されている2相性の血管攣縮に相当する。現在SOD transgenic miceを用いて作製したくも膜下出血群の血管径を測定中である。結論:以上の実験経過より、マウスを用いた脳血管攣縮モデルを確立した。このモデルは、体重35グラムという小動物を用いるため、手術手技や管理に熟練を要し、モデル確立のために当初の予定より多くの実験時間を費やした。脳血管攣縮発生におけるフリーラジカルの関与は、現在検討中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Tsuyoshi Ohnishi et al: "Central Nervous System Trama:Research Techniques" CRC Press, 560 (1995)

  • [Publications] 和田 攻: "内科治療ガイド '95" 文光堂, 1565 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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