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1995 Fiscal Year Annual Research Report

脳浮腫生成時における活性酸素消去能の変動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07671520
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

河内 正光  岡山大学, 医学部, 助手 (20252950)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 正樹  岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
富田 享  岡山大学, 医学部, 助手 (90237115)
Keywordshead injury / oxigen radical / SOD / SEP / hypothermia
Research Abstract

現在までの研究成果について報告する。
ラットを用いて鉛玉落下による脳挫傷モデルに外からrecombinant SODを投与し、外傷30分後、6時間後、24時間後、3日後のSODmRNAをnorthern blotting法にて定量し、投与していない場合との比較を行ってきた。recombinant SODの非投与群では、挫傷周辺部でSODmRNAの発現の増加がみられたが投与群ではこの発現が抑制された。この結果はこれまでに我々が行ってきた脳虚血モデルにおけるSODmRNAの発現傾向と同様であり、頭部外傷においても神経細胞損傷にoxigen radicalが関与していることを確認するとともにrecombinant SODの有用性を示唆するものと考えられた。またrecombinant SODとの併用療法として低体温療法に注目し、その基礎実験として成猫を用いて中大脳動脈閉塞-再潅流モデルにより虚血中および再潅流時の脳機能の経時的な変化と、それに対する低体温の影響を体性知覚誘発反応(SEP)を指標として検討し、その結果低体温による虚血および再潅流における脳損傷に対する保護効果が、SEPモニターにより明かとなった。従って、今後頭部外傷モデルにおける低体温を用いた実験においても神経機能を評価する方法として有用であると思われた。頭部外傷モデルにおけるrecombinant SODの有用性の検討については当初の計画のとうりに遂行できたが、最大の効果を得られる投与量、および効果の持続、などの臨床に即した実験については今後の課題として残った。また頭部外傷における活性酸素の発生は外傷後の2次的虚血が関与している可能性もあり、脳血流量などの新たなパラメーターを加えて検討し、虚血モデルにおけるrecombinant SOD投与実験の結果と比較検討することも意議あることと考えられる。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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