1995 Fiscal Year Annual Research Report
悪性脳腫瘍に対する老化誘導遺伝子導入による遺伝子療法の開発
Project/Area Number |
07671522
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
原田 薫雄 広島大学, 医学部, 助手 (30271571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 一彦 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (30243554)
栗栖 薫 広島大学, 医学部, 教授 (70201473)
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Keywords | 悪性脳腫瘍 / 遺伝子療法 / 老化誘導遺伝子 / テロメア |
Research Abstract |
これまでの研究により老化誘電遺伝子であるp21あるいは細胞周期調節遺伝子のp16遺伝子導入による悪性ヒトグリオーマ培養細胞の増殖抑制効果を確認し得た。本年度の研究では、さらに脳腫瘍の発癌メカニズムの解明のため、悪性グリオーマ患者からの臨床材料及びその他の脳腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫、転移性脳腫瘍、胚細胞種等)において、細胞の老化に関与するテロメア長、あるいは無限増殖に関与すると考えられているテロメラーゼの活性に関し検討した。その結果、astrocytomaでは18例中10例でその活性が確認され、また胚細胞種、転移性脳腫瘍でも高率に発現が確認された。これに対し、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫等の良性腫瘍においてはその発現は確認されず、脳腫瘍においても細胞の不死化にテロメラーゼ活性が関与している可能性が示唆された。現在、各種脳腫瘍におけるテロメア長の検討を行なっている。さらに悪性ヒドグリオーマ培養細胞におけるp21,p16 transfectantにおいても、同様の検討を行なった結果、遺伝子非導入細胞に比べ、細胞周期調節遺伝子導入によるテロメラーゼ活性の変化は認められなかった。GFAPは脳腫瘍細胞に認められる細胞骨格の一つでその発現は腫瘍の分化度あるいは老化度と相関があることが知られている。GFAPの遺伝子をヒトグリオーマ細胞に導入したところ増殖に抑制が見られ抗ガン剤に対する感受性が上昇するなどの治療に応用できうる形質変化がみとめられた。しかしGFAP遺伝子導入によりテロメラーゼ活性の変化は認められなかた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kunyu Harada: "Analysis of sdi-l Gene Functions in Human Malignant Gliomas" Brain Tumor Reserch and Therapy. 435-440 (1996)
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[Publications] Takashi Sadatomo: "New Approach for the Treatment of Medulloblastoma by Transfecucn with Glral Fibrilary Acidic Protin Gene" Journal of Surgicol Oncology. (in print). (1996)
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[Publications] 貞友 隆: "G-CSF遺伝子導入による脳腫瘍細胞の増殖に及ぼす影響" 神経免疫研究. 8. 267-271 (1995)