1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671528
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
峰田 寿裕 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20264187)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福山 幸三 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60238516)
桃崎 宣明 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (30239587)
田渕 和雄 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)
|
Keywords | glial cell / astrocyte / oligodendrocyte / neurogenesis / gliogenesis / differential display |
Research Abstract |
近年、神経膠細胞の分化過程が明らかになりつつある。その中でも、oligodendrocyte及びastrocyte共通の前駆細胞であるO-2A projenitorはvimentin陽性、GFAP陽性の細胞であるが、培養を継続することにより、vimentin陰性GFAP陽性のtype II astrocyte、及びMBP陽性のoligodendrocyteへと分化していくことが知られている。またこの現象は、CNTFやPGDFを投与することにより誘導可能である。このように神経膠細胞の分化過程が次第に明らかになりつつあるが、それに関与する遺伝子の解析は未だないのが現状である。我々は、神経膠細胞の分化において発現し、神経膠細胞の分化を制御する遺伝子を単離しその機能を解析することを本研究の目的としている。その方法としては、今年度は、まずMaCarthyらの方法により胎児ラット脳より神経膠細胞の培養を開始した。この培養により、type1 astrocyte及びO-2A projenitorの培養を開始し、CNTF及びPGDFにより分化を誘導し、type2 astrocyte、oligodendrocyteへと培養を継続した。その後、それぞれの細胞集団よりmRNAを採取し、逆転写酵素によりcDNAを合成し、PCRを行い、各分化段階の神経膠細胞に発現する遺伝子のcDNAを得、differential display法により各分化段階に特異的に発現する遺伝子の単離を試みた。この方法によりoligodendrocyteに発現する遺伝子断片を数個pick upし、部分的にseaquenceしたところ、ferritin等のoligodendrocyteに多く発現している既知の遺伝子以外に未知の遺伝子と考えられる遺伝子断片を1個単離した。現在はPC12細胞のcDNA libraryよりの遺伝子を単離中であり、その後全塩基配列決定し、その遺伝子の機能解析に移行する予定である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Mineta,T.: "Attenuated multi-mutated herpes simplex virus-1 for the treatment of malignant gliomas." Nature Medicine. 1. 938-943 (1995)
-
[Publications] Yazaki,T.: "Inhibition of angiogenesis and growth of human non-malignant and malignant meningiomas by TNP-470." J Neuro-oncol.23. 23-29 (1995)
-
[Publications] 峰田寿裕: "組み換え型単純ヘルペスウイルス1型による悪性脳腫瘍の実験的治療." 脳神経外科. 23. 285-292 (1995)
-
[Publications] Mineta,T.: "Braim Tumor Research and Therapy" Springer-Verlag Tokyo, 6 (1996)