1995 Fiscal Year Annual Research Report
Estramustineのmalignant gliomaの成長に対する抑制効果
Project/Area Number |
07671548
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
吉田 大蔵 日本医科大学, 医学部, 講師 (30210701)
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Keywords | グリオーマ glioma / collagenase / Estramustine / metalloproreiase |
Research Abstract |
培養ヒトグリオーマ細胞U87HGを用い、エストラムスチン0.5、1.0、5.0、10.0μMを用いて次に実験を行なった。 (1)MTTassay 細胞活性は、濃度依存性及び時間依存性に抑制され、IC50を解析した。 (2)細胞増殖試験 薬剤投与後の細胞数を、色素で細胞を染色後、エタノールで溶解し、吸光光度計を用いて解析した。その結果、細胞数は投与後48時間以降になり、濃度依存性に減少する事が明らかになった。 (3)細胞浸潤能の検定 12μmの微少孔を有す、膜に人工基底膜成分であるマトリジェルを塗布し,人工基底膜を作製する。エストラムスチンを投与した細胞をジェルの上に散布し、一定時間後に膜の裏側に通過出来た細胞数を測定する。エストラムスチンは有意にグリオーマ細胞の遊走能、浸潤能を抑制した。 (4)コラゲナーゼtypeIVの解析 エストラムスチン投与後、細胞外へ分泌されたコラゲナーゼの量をザイモグラムで検定した。未投与群(対照群)に比して、薬剤投与群は、有意に酵素分泌能が低下していた。 以上の実験により、エストラムスチンは培養グリオーマ細胞の増殖能を抑制し、遊走浸潤能も低下させた。特に浸潤能の抑制は、コラゲナーゼ分泌低下によるものと考えられ、この薬剤の新しい効果を見出したと思われる。これら研究内容は、米国脳神経外科学会総会、日本脳神経外科学会総会で発表し、Neurosurgery誌に掲載予定である。
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[Publications] D.Yoshida: "In vitro inhibition of cell proliferation,viablity" Neurosurgery. 37(in press). (1996)
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[Publications] D.Yoshida: "mussive cerebral hemowhage from metastatic squahom cell carcinoma repeating in a short period :A care report" 佼成病院医学雑誌. 19. 25-30 (1995)
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[Publications] D.Yoshida: "Copper chelation inhibirs tumor angis genesis in the experimental 91 gliosarcoma modell" Neurosurgery. 37. 287-293 (1995)
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[Publications] D.Yoshida: "The practice of Neurosurgery,chapter" Williams & Wilkino,ed.by Tindall,Cooper and Barrow, 10 (1996)