1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671567
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福林 徹 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (70114626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇川 康二 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (40213409)
新津 守 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50251062)
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Keywords | MRI / 大腿四頭筋 / 大腿屈筋 / 筋肉移動 |
Research Abstract |
1.膝に外傷のない10名(男性7、女性3)を対象に膝の自動伸展運動を行わせ、大腿四頭筋各コンポーネント(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)における筋内移動を観察した。任意に膝の角度制限を行える非磁性体の装具を作成し、これに被験者を仰臥位に寝かせ、膝蓋骨を正面に向けて膝部・足部を固定した。膝の運動角度は、45〜30度、15〜0度の2つに設定し、tagging-snapshot法にて各筋コンポーネントごとに矢状断・冠状断像を撮像した。45〜30度の伸展運動では中間広筋、大腿直筋、外側広筋、内側広筋の順に移動量が大きく、内側広筋が他に対し有意に小さかった。すべてのコンポーネントが中枢方向への運動であり、遠位での移動が有意に大きかった。また、どのコンポーネントでも互いに接する筋膜部分の移動量が大きく、皮膚や骨に接する部分の移動量が小さかった。15〜0度の伸展運動でもほぼ同様の結果であり、その絶対量が45〜30度の場合より小さかった。 2.膝に外傷のない4名(すべて男性)を対象に、膝の自動屈曲運動を行わせ、大腿屈筋群(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、薄筋)の筋内移動を観察した。被験者を腹臥位寝かせ、先に述べた装具に下肢を固定、0〜15度に角度設定をして、tagging-snapshot法にて各筋の矢状断・冠状断像を撮像した。大腿二頭筋短頭、半膜様筋、薄筋は、中枢側への移動であった。しかし、大腿二頭筋長頭及び半膜様筋では、筋の内部で中枢方向と末梢方向への移動が混在する二方向性の移動が観察され、今後症例を重ね、検討を要する。
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Research Products
(1 results)