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1997 Fiscal Year Annual Research Report

RA患者DNAに組み込まれたプロウィルスの証明と免疫学的治療に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07671581
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

武内 章二  岐阜大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50021473)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 敏子  岐阜大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30242746)
斉藤 邦明  岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (80262765)
清島 満  岐阜大学, 医学部, 教授 (10171315)
Keywords慢性関節リウマチ / レトロウィルス / 遺伝子解析 / インターロイキン2 / 可溶性L-selectin / 接着分子
Research Abstract

申請者等は,慢性関節リウマチ(RA)に対する将来への抜本的な遺伝子治療へ向けて基礎的,臨床的基盤にたった研究を目的として検討してきた。平成7年度以降の研究実績概要は以下のとおりである。
(1)レトロウィルスの代表的なものにHTLV-1,HIVの存在があり,またRAと類似の関節炎を発症することが知られている。我々はRA患者50症例について,その患者背景と臨床像について検討し,ELISA法によりEB,HCV,サイトメガトロの各ウイルスの抗体の有無を確認した結果,EB=60%,HCV=15%,サイトメガトロ=30%の感染率であった。
(2)ATL(成人T細胞白血病)に著増するインターロイキン2レセプター(soluble interleukin-2 receptor:sIL-2R)とRAの関係,とくにCD4亜分画との関係については,EIA法ならびにLeuモノクロナール抗体を用いて検索した結果,CD3・HLA-DR陽性率とsIL-2Rとの相関はr=0.420と弱いながらも有意(P<0.01)の相関を認めた。一方,suppressor・inducer細胞を反映するCD4・CD45RA^<(+)>とmemory T細胞を反映するCD4・CD45RA^<(-)>との比率とsIL-2Rの関係について検索したが有意な相関は得られなかった。しかし,これらの症例におけるリンパ球表現型間,すなわちCD4・CD45RA^<(+)>/CD4・CD45RA^<(-)>比とCD3・HLA-DR^<(+)>/CD3^<(+)>比ではr=0.424(P<0.01)と負の相関を示した。
(3)soluble CD8 antigen(sCD8)については,ELISAキット(CD8 TEST KIT)を用いて検索した結果,RA患者では平均286.1±110.9U/ml(健常者:184.8±45.9U/ml)で有意に高値を認めた。またCD3,CD4,CD8,CD3HLA-DRについてflow cytometryで検索した結果,CD3,CD8は負の相関を示し,CD3HLA-DR/CD3についても有意な相関は得られず負の相関を示した。以上の結果より,sIL-2RやsCD8 antigenの役割については,未だ明らかでなく,今後,臨床経過の推移に伴うCD8の変化を把握することが重要と考えられる。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 葛西 千秋: "RA患者における血清中Soluble CD8の検討" 中部リウマチ. 27(2). 109-110 (1996)

  • [Publications] 竹村 正男: "RA患者における可溶性Interleukin-2受容体測定の臨床的意義について" 臨床病理. 44(6). 564-568 (1996)

  • [Publications] 竹村 正男: "慢性関節リウマチ患者における血中可溶性接着分子L-selectinの測定とその臨床的意義" 臨床と研究. 73(11). 219-223 (1996)

  • [Publications] 竹村 正男: "RA患者におけるsoluble IL-6 reseptorとIL-6濃度について" 中部リウマチ. 26(2). 107-108 (1995)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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