1995 Fiscal Year Annual Research Report
手指再接着および血管柄付遊離組織移植における骨髄内静脈還流の意義
Project/Area Number |
07671601
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田中 克己 長崎大学, 医学部, 助手 (70244069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 隆一 長崎大学, 医学部, 講師 (70239507)
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Keywords | 切断指再接着 / 遊離組織移植 / 骨髄内血流動態 / 骨髄還流 |
Research Abstract |
平成7年度の研究実績の概要 1.現在までの本実験における進展状況としては,各種モデルにおける組織の生着およびその経時的な変化について観察,検討が行われた。 2.また,経時的な血流量の測定も終了し,骨髄が有する静脈還流機構の組織学的解析が行われた。その際,組織に対して骨髄が有している静脈還流機構と再生された皮膚および軟部組織が有する静脈還流機構との経時的な関連性,特に初期においては骨髄の持つ物理的な還流機構の存在が組織の生着に重要で,その後,徐々に皮膚軟部組織の持つ静脈還流機構に依存してくるなど,新たな知見が得られた。 以上のように実験動物において,切断モデルおよび血管柄付組織移植モデルの作成と各実験モデルにおける骨髄の静脈還流の存在とその重要性について証明を行った。これらの知見に関しては,1995年4月の第11回国際形成外科学会において報告した。経時的および定量的な還流機構の評価については,RIシンチグラムを用いた今後の研究につなげる予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 村上隆一,藤井徹,田中克己: "熱傷再建におけるマイクロサージャリーの利用" 日本災害医学会雑誌. 43(6). 465-470 (1995)
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[Publications] Mehmet Mutaf,Yukihiro Tasaki,Katsumi Tanaka,Tohru Fujii: "The Rat Saphenous Flap : A Fasciocutaneous Free Flap Model Without Panniculus Carnosus" Ann Plast Surg. 35(4). 402-408 (1995)