1995 Fiscal Year Annual Research Report
腰痛治療のための脊柱管周囲組織の知覚神経の分布解析 洞椎骨神経を中心として
Project/Area Number |
07671609
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
渡部 徹 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00240507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 臣一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80045773)
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Keywords | 腰痛 / 洞椎骨神経 / 肉眼解剖 |
Research Abstract |
成人遺体を用い、肉眼解剖を行った。 その結果、現在までに得られた知見としては、1)ほぼ全脊柱(頚部、胸部、腰部)におて洞椎骨神経の存在が確認された。2)洞椎骨神経の起始は脊髄神経及び交感神経交通枝からであった。3)ほとんどの洞椎骨神経は、脊髄神経及び交感神経交通枝から分岐した後、1本の神経線維となって末梢へと分布していたが、2本、あるいは3本の神経線維となっているものが観察し得た。この様な、一つのレベルの起始神経線維から、複数の洞椎骨神経が起こるということは、これまでほとんど報告がなく大変興味深い知見であると思われた。4)洞椎骨神経の末梢は、後縦靱帯、椎間板及び脊髄硬膜に分布していた。 今後は、腰部脊柱周囲に焦点を絞り、同部の神経線維解析を進めていきたい。
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[Publications] 渡部徹、菊地臣一: "腰部椎間板ヘルニア保存療法の長期予後" 日整会誌. 69. 285 (1995)
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[Publications] 渡部徹、菊地臣一: "選択的神経根増から見た腰椎椎間板ヘルニアの病態" 日脊会誌. 6. 113 (1995)
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[Publications] 渡部徹、菊地臣一: "腰椎椎間板ヘルニア非手術例の検討 手術拒否例の長期予後" 東日臨整会誌. 7(3). 367 (1995)
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[Publications] 渡部徹、菊地臣一: "神経根造影" 骨・関節・靱帯. 7(12). 1347-1352 (1994)