1995 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣摘出ラットの大腿骨骨髄掻爬後に発現する骨基質蛋白および成長因子遺伝子の分析
Project/Area Number |
07671626
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
金 強中 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50231288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 義治 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (06671491)
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Keywords | 卵巣摘出ラット / bFGF / TGF-β / IL-6 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 骨髄損傷 / 骨基質蛋白 |
Research Abstract |
卵巣摘出をしないラットにおける骨髄損傷後の成長因子(bFGF,TGF-β)の発現は2相性である事が判明した。即ち,損傷後3日目にbFGFがピークとなり,それとともに骨芽細胞による骨形成が進行し,破骨細胞による骨吸収期(7日目)に再びbFGFがピークとなってくる。TGF-βは骨吸収期にむしろピークがある。このモデルにおける骨形成に重要な役割を果しているのはbFGFであるが,bFGFやTGFβが破骨細胞に何らかの影響を与えている可能性がある。 卵巣摘出ラットにおいては,骨形成が明らかに遅れ,7〜8日ではじめて骨芽細胞による骨形成が行なわれ,2週間で破骨細胞による骨吸収が終る。当初推測していた,卵摘後の一過性の骨形成亢進は見られなかった。現在,エストローゲン欠乏下において,bFGF,TGF-β及びIL-6などの遺伝子発現のパターンについて,RT-PCR及びNorthern lolotによる分析を行なっている。
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