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1995 Fiscal Year Annual Research Report

悪性骨軟部腫瘍の局所浸潤並びに肺転移におけるヒアルロン酸の役割

Research Project

Project/Area Number 07671633
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

小宮 節郎  久留米大学, 医学部, 講師 (30178371)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松浦 豪  久留米大学, 医学部, 助手 (80209494)
柿添 光生  久留米大学, 医学部, 助手 (30233662)
成田 修吾  久留米大学, 医学部, 助手 (10237604)
Keywords骨肉腫 / ヒアルロン酸 / 転移 / MMP
Research Abstract

ヒアルロン酸は間接軟骨基質の重要な構成要素の1つであるが、細胞の増殖が活発である創傷治癒課程でも産生が高められ、また、腫瘍細胞の運動性を亢進させる作用もあると報告されている。この点から、われわれは腫瘍細胞の増生、浸潤、転移課程でもヒアルロン酸の産生がたかめられている可能性があると推測した。このことを立証すべく先ず、悪性骨軟部腫瘍患者血清中のヒアルロン酸値を測定してみた。測定はわれわれが開発したサンドイッチELISA法を用いた。その結果、悪性骨軟部腫瘍患者が良性疾患に比べて高値を示し、また肺転移のある症例ではないものに比し高値であることを見いだした。次に、in vitroの系でヒアルロン酸が実際に悪性骨軟部腫瘍の局所組織破壊、遠隔転移能にいかに関与するのかを検討した。さらに培養細胞の培養液中に分子量の異なるヒアルロン酸(分子量30万、80万、190万)を添加し、Matrix metalloproteinase (MMP)産生能をWestern blotting法、免疫染色、mRNAレベルで検討した。また、肉腫細胞と線維芽細胞を共存培養させ、線維芽細胞からのヒアルロン酸産生能を以下の方法で調べた。(1)培養液中のヒアルロン酸値をSandwich ELISA法で測定、(2)線維芽細胞のヒアルロン酸染色。結果としてヒアルロン酸は腫瘍細胞中からのMMP産生能を刺激し、また腫瘍細胞との共存培養で線維芽細胞からのヒアルロン酸産生能も高められることが判明した。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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