1995 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症性肺水腫時の肺胞内圧不均等分布を是正する最適な陽圧換気吸気パターンの解明
Project/Area Number |
07671640
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 俊 東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (70261625)
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Keywords | 敗血症 / 肺水腫 / 肺胞内圧 / 不均等分布 / 人工換気 / 吸気パターン / 吸気終末ポ-ズ |
Research Abstract |
正常肺モデルにおいて、人工換気中に肺胞内圧の不均等分布が存在するといわれている。そこで、吸気流速とその波形を調節し吸気パターンを変化させたときのnondependent zoneとdependent zoneの肺胞内圧を直接dynamicな状態で同時測定し、吸気パターンが肺胞内圧の不均等分布に与える効果を検討した。Nondependent zone、dependent zone間の吸気終末肺胞内圧の較差は、全吸気時間が等しい場合、吸気流速を遅くしたときより吸気終末ポ-ズを付加した時のほうが減少した。吸気終末ポ-ズ中に肺胞内圧が有意にnondependent zoneでは減衰、dependent zoneでは漸減した。このことから、吸気終末ポ-ズを付加すると、吸気初期に高圧であった区域から低圧であった区域に肺胞内圧が再分配され、圧分布がより均一になることが確認された。 人工換気中の正常肺モデルに、吸気終末ポ-ズを付加する吸気パターンを選択することで、肺胞内圧の分布がより均一化されることが解明された。このことから、吸気終末ポ-ズ付加が敗血症性肺水腫モデルでの肺胞内圧の不均等分布をある程度是正しうる可能性が示唆された。今後の研究の展開として、Inter leukin-1とTumor necrosis factorを静脈内持続投与して作製した敗血症性肺水腫モデルを用いて、吸気流速とその波形、または吸気終末ポ-ズ付加の長さを調節し吸気パターンを変化させ、肺の各区域の肺胞内圧を直接dynamicな状態で同時測定し、どのような吸気パターンが陽圧換気時の肺胞内圧の不均等分布を最も均一化するかを検討する予定である。
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