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1995 Fiscal Year Annual Research Report

各種麻酔剤の呼吸系メカニクスに及ぼす影響-生体工学的アプローチと数学的モデリンゲ手法による-

Research Project

Project/Area Number 07671644
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

佐藤 二郎  千葉大学, 医学部, 講師 (90187203)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 磯野 史郎  千葉大学, 医学部, 助手 (80212968)
井出 徹  千葉大学, 医学部, 助手 (70213022)
西野 卓  千葉大学, 医学部, 教授 (80009703)
Keywords吸入麻酔剤 / 呼吸メカニクス / 肺胞カプセル法 / インピーダンス / 不均一換気 / 閉塞性肺疾患
Research Abstract

本年(平成7年)度はイヌを用いての基礎実験から開始した。開胸・気管切開した雑種成犬を用い、測定項目は気道流量、気道内圧、および肺カプセル法による肺胞内圧である。肺というシステムを気道系と肺実質とに機械的に分離するために肺胞内圧の測定は不可欠である。イヌを比較的新しい吸入麻酔剤であるイソフルレン、セボフルレンで麻酔しその前後でランダムノイズフォーストオシレーション法により肺の機械的インピーダンスを測定した。測定は既有の測定装置および新たに購入したパーソナルコンピューターと増幅器付きロ-パスフイルターを用いておこなった。その結果、イソフルレン、セボフルレンともに正常肺においては、肺実質系でなく軽度であるが気道を弛緩拡張させ気道抵抗を低下させることがわかった。ついで典型的病的肺としての気管支喘息モデルをメタコリンの静脈内投与で作成しイソフルレン、セボフルレンの効果を検討した。機械的人工呼吸中の上述測定項目を用いて、一呼吸ごとの肺抵抗、肺エラスタンスを算出した。また2カ所の局所肺胞内圧をプロットしてできる閉ループの面積を不均等換気の半定量的な指標としてメタコリンによって引き起こされた肺抵抗・肺エラスタンスの上昇と不均一換気の増加を、イソフルレン、セボフルレンがどのように改善するかを一呼吸ごとの変化をみることで経時的・定量的に観察した。両麻酔剤ともに肺抵抗・肺エラスタンスを低下させ、不均一換気を減少させる。しかしその程度は均等ではなく、肺抵抗・肺エラスタンスに変化がみられる前に、ループ面積の減少つまり不均一換気の改善をはじめることが示唆された。これらは新知見であり、不均一換気は慢性閉塞性肺疾患患者に特徴的であり、来年度は臨床麻酔において両吸入麻酔剤が閉塞性肺疾患患者においても同様の効果を及ぼしうるかいなかを検討したい。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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