1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671693
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
楳田 高士 近畿大学, 医学部, 助手 (10168750)
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Keywords | 虚血再灌流不整脈 / Superoxide dismutase / ATL-Derived factor |
Research Abstract |
ATL-Derived factor(ADF)の虚血再灌流不整脈抑制作用を検討するため、今年度は従来から注目されているラジカルスカベンジャーのSuperoxide dismutase(SOD)と比較検討した.SOD 1×10^3〜1×10^6U/lの濃度で、当施設で確立したラット摘出心、ランゲンドルフモデルを用い、虚血再灌流不整脈への影響を検討した。この結果、SODはCF,HRに対して変化を及ぼさず,sustained VF発現頻度の低下,VF持続時間を短縮させ,虚血再灌流不整脈の発生を抑制する効果を認めた.その効果発現様式は用量依存性ではなく,1×10^4U/lを最低とする逆ベル型であり,有効濃度は7.5×10^3〜1×10^5U/lであった.ADFとSODの虚血再灌流不整脈抑制効果を比較検討すると,sustained VF発現頻度,VF持続時間を指標とした場合,ほぼ同等の抑制効果であった. ADFは過酸化水素を消去することにより、虚血再灌流不整脈を抑制することが示唆され,スーパーオキシドを消去するSODと併用することにより,さらに有効なスカベンジャーとしてADFの応用が期待される.そこで作用点の異なる併用投与を行った場合の虚血再灌流不整脈への影響を同モデルを用いて検討を行った。実験はADFの最大効果を示した0.5mg/lを一定にして,SODを1×10^3〜1×10^5U/lの範囲で濃度を変化させ、併用投与の虚血再灌流不整脈への影響を検討した.現在のところADF 0.5mg/l+SOD 5×10^3U/lの併用濃度で、ADF単独投与群,SOD単独投与群での虚血再灌流不整脈抑制効果以上の増強効果が認められている.
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Research Products
(1 results)