1995 Fiscal Year Annual Research Report
インターフェロンのラット精巣及び精巣上体機能に及ぼす影響
Project/Area Number |
07671716
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 雅憲 名古屋大学, 医学部, 助手 (90191444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日比 初紀 名古屋大学, 医学部, 助手 (70242865)
辻 克和 名古屋大学, 医学部, 助手 (80236885)
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Keywords | インターフェロン / 精巣機能 / 精巣上体機能 |
Research Abstract |
ヌードラットにインターフェロンを一匹あたり一日5万単位、三ケ月間筋肉注射施行した群と、10万単位、三ケ月間投与した群とに分け実験を行った。当初は電子顕微鏡所見、及び精巣組織内のインターフェロン濃度も測定する予定であったが、インターフェロン及びヌードラットは高価であるため十分な検体を得ることができず、以下の結果を得るにとどまった。 1.精巣上体尾部より採取した精巣上体管内液中の精子濃度はコントロール群に比しインターフェロン投与群で著明に増加した。 2.精巣の一日の精子産生能はコントロール群に比しインターフェロン投与群で著明に増加した。 3.精子の運動率はコントロール群とインターフェロン投与群に差がなかった。 4.精巣及び精巣上体の重量はコントロール群とインターフェロン投与群に差がなかった。 5.血中テストステロンはコントロール群とインターフェロン5万単位投与群に差は認められなかったが、インターフェロン10万単位投与群で著明に増加した。 6.血中LHはコントロール群に比しインターフェロン投与群で著明に低下した。 7.光学顕微鏡レベルでの組織学的変化はコントロール群、インターフェロン投与群とも異常は認められなかった。 近年精巣のインターフェロンの産生も報告されているが、本研究によりインターフェロンは精巣への直接効果を有していることが示唆された有意義な研究であったと考えられた。
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