1995 Fiscal Year Annual Research Report
腎癌における抗イディオタイプ抗体の腫瘍ワクチンとしての有用性の検討
Project/Area Number |
07671748
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
植村 天受 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (90213397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 英五郎 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50075115)
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Keywords | 抗イディオタイプ抗体 / 腎細胞癌 / 免疫療法 |
Research Abstract |
本年度は、我々が確立したヒト腎細胞癌NUR-2ヌードマウスXenograftモデルを使用し、実際の抗腫瘍効果を比較するために各種サイトカイン(M-CSF,IL-2,Interferon-α),MAbG250における至適治療dose決定のため、併用療法も含めてPilot studyを行った。NUR-2腎細胞癌腫瘍片(3〜4mm^3)をBALB/cヌードマウス右側腹皮下に移植し、2〜3週後、腫瘍サイズが約50mm^3になった時点でRandomizeし、以下の治療を施した。 まず、サイトカインおよびMAbG250単独による治療では2種類のdoseについて、すなわちM-CSFは1×10^4uおよび2×10^4u/0.1ml medium,IL-2は2000uおよび5000u/0.1ml medium,Interferon-α(IFN-α)はIL-2同様2000uおよび5000u/0.1ml medium,MAbG250は50μgおよび200μg/monseで、週3回6週間peritumor injection施行し、抗腫瘍効果について検討した。またcontrolとしては、細胞培養medium RPMI1640 0.1mlをperitumor injectionした。結果はIL-2,IFN-αおよびMAbG250各投与群にてcontrol群に比較し、抗腫瘍効果を認めるもののいずれも有意ではなかった。次に、M-CSF(2×10^4u)+IFN-α(5000u),M-CSF+IL-2(5000u),M-CSF+MAbG250(200μg)による併用療法ではいずれの群でも有意な抗腫瘍効果(p<0.01)を認め、組織学的にはマウスのマクロファージが著明に浸潤していた。以上のPilot studyの結果を考慮し、現在以下のプロトコールにて治療実験を施行予定である。すなわち、1 group(Gr.)6〜8匹とし、Gr.1:control(no therapy),Gr.2:control(Sham:0.1ml medium),Gr.3:IFN-α(5000u)+IL-2(5000u),Gr.4:M-CSF(2×10^4u)+IFN-α,Gr.5:M-CSF+IL-2,Gr.6:M-CSF+IFN-α+IL-2,Gr.7:M-CSF+MAbG250(200μg),Gr.8:M-CSF+Ab3-82,Gr.9:MABG250+IFN-α+IL-2,Gr.10:Ab3-82+IFN-α+IFN-α+IL-2,Gr.11:Ab3-82の以上11groupについて検討する予定である。
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