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1995 Fiscal Year Annual Research Report

精子の受精能と細胞内情報伝達系についての研究

Research Project

Project/Area Number 07671769
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

清水 康史  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80242197)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久保田 俊郎  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50126223)
麻生 武志  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60093176)
Keywords精子 / 受精能 / カルシウム / 細胞内情報伝達系
Research Abstract

1.体外受精・胚移植法の結果と精子細胞内カルシウムの変化との関係についての検討
(1)体外受精での受精率を70%以上と70%未満に分類したところ、プロゲステロン添加後の[Ca^<2+>]iの%increaseは前者では419±225(n=12)、後者では30±19(n=3)であり、プロスタグランジンE1添加後ではそれぞれ207±64(n=9)、8(n=1)であった。
(2)WHOの基準で正常精液所見群と異常精液所見群に分類したところ、プロゲステロン添加後の[Ca^<2+>]iの%increaseは前者では446±271(n=10)、後者では132±69(n=3)であり、プロスタグランジンE1添加後ではそれぞれ233±80(n=7)、81±51(n=3)であった。
(3)精液所見正常にもかかわらず受精率が20%と低かった患者のプロゲステロン、プロスタグランジンE1添加後の[Ca^<2+>]iの%increaseはそれぞれ21%、8%と低値であった。
2.子宮内膜症患者の腹水が精子細胞内カルシウムの変化に及ぼす影響についての検討
子宮内膜症患者の腹水を添加した後に卵胞液による精子細胞内カルシウムの変化を測定すると、腹水添加後の場合にカルシウムの上昇が抑制された。子宮内膜症患者の腹水にはIL-6などのサイトカインが含まれており、それが精子受精能を抑制し不妊の原因となっている可能性がある。今後、腹水の先体反応率やSPAによる精子侵入率への影響についても検討する。
3.プロゲステロンによるハムスター卵の細胞内カルシウムの変化についての検討
プロゲステロン1μg/mlの投与により、ハムスター卵の細胞内カルシウムは即座に上昇した。この上昇はEGTA投与により細胞外のカルシウムをキレートしても抑制されず、細胞内でのカルシウムの放出と考えられた。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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