1995 Fiscal Year Annual Research Report
母乳中プロスタグランディン代謝酵素抑制物質による新生児懐死性腸炎の予防と治療
Project/Area Number |
07671807
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
永井 公洋 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (20207963)
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Keywords | プロスタゲランディン / 母乳 / 脂質 |
Research Abstract |
1.Prostaglandin代謝酵素(prostaglandin dehydrogenase)をヒト胎盤より抽出し、単一な蛋白質にまで精製した。ヒト胎盤を細切、ホモジネート後、遠心分離し上層を分取した。これを等電点沈殿させ、DEAEイオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、PGF_<2α>アフィニィティクロマトグラフィーにて精製、SDS電気泳動にて単一bandであることを確認した。 2.精製された酵素の活性を抑制することを示標にして、母乳より抑制物質を抽出、精製した。10分間2000rpmで遠心分離し、上層の脂質を除去し下層を分取した。これをアセトン沈殿し、沈殿物をジエチルエーテル溶解し、薄層クロマトグラフィー(展開溶媒クロロホルム:アセトン=96:4)で展開し、inhibitor分画をジエチルエーテルで回収した。更に、展開溶媒石油エーテル:ジエチルエーテル=4:1で薄層クロマトグラフィーを行い、inhibitor分画をジエチルエーテルで回収し、N_2 gasでevaporateし、エーテル溶解、4℃下に保存した。
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