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1996 Fiscal Year Annual Research Report

母乳中プロスタグランディン代謝酵素抑制物質による新生児壊死性腸炎の予防と治療

Research Project

Project/Area Number 07671807
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research Institution宮崎医科大学

Principal Investigator

永井 公洋  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (20207963)

Keywordsプロスタグランディン代謝 / 母乳 / 脂肪酸 / ガスクロマトグラフィー
Research Abstract

Prostaglandin代謝酵素(prostaglandindehydrogenase)を不活化するヒト母乳由来の抑制物質の抽出、精製を行った。ヒト母乳を1000rpm×10分間遠心し、下層を分取した。等量のアセトンを加えて上層を分取し、更にこれに等量のジエチルエーテルを加えた。上層を分取し、N_2gasでevaporate後、残渣をエーテルに溶解した。これを薄層クロマトグラフィー(展開溶媒クロロホルム:アセトン=96.4)で展開し、inhibitor分画をジエチルエーテルで回収(Rf値:0.56)し、更に展開溶媒(石油エーテル:ジエチルエーテル=4:1)を用いて薄層クロマトグラフィーを行った。inhibitor分画をジエチルエーテルで回収(Rf値:0.26)し、エーテルに溶解した。まずこのinhibitorの性質につき生化学的に検討した。4°Cで1ヶ月間暗所保存後、そのinhibitor活性は90%以上保たれた。熱処理(100°C、10分間)後では約30%inhibitor活性が失われた。更にリパーゼ処理では40%inhibitor活性が失われたのに対して、トリプシン処理ではほとんど失活しなかった。以上よりinhibitorは脂質であると考えられた。このinhibitorの組成や構造分析を行うためのgas chromatography/mass spectrometryにapplyする前に予備実験としてgas chromatographyにapplyした。その結果、inhibitorは少なくとも2種類の脂肪酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸から成ることが明らかになった。またそれ以外の脂肪酸も組成にかかわっている可能性が示唆され、さらにgas chromatogtaphy/mass spectrometryによる詳細な検討を行う予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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