1997 Fiscal Year Annual Research Report
ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストによる卵巣癌治療の基礎的研究
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07671810
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| Research Institution | Yokohama City University |
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Principal Investigator |
白須 和裕 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 講師 (60171047)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平原 史樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30201734)
植村 次雄 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40046040)
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| Keywords | GnRHアゴニスト / 卵巣癌 / 細胞培養 / カルシウム・オシレーション |
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| Research Abstract |
(1)前年度に引き続きMMTアッセイを用いたGnRHアゴニストによる卵巣癌培養細胞の増殖抑制効果を検討した。OVSAYO系においては、GnRHアゴニスト濃度依存性に添加後4日目には有意に対照群に比して低値を示し増加抑制効果を認めた。OVTOKO系においてはOVSAYO系同様GnRHアゴニスト投与後低値を示すものの濃度依存性は認められず、増殖抑制効果は低いと考えられた。OVMANA系においてはGnRHアゴニスト添加後MMTアッセイ値は対照群に比して高値傾向を示し、少なくとも増殖抑制効果はみられなかった。OVISE系ではGnRHアゴニスト投与後2日目に低値となり、濃度依存性も比較的認められることから増殖依存性効果を現している考えられた。OVSAHO系では対照群、GnRHアゴニスト群の両者において差が認められず、増殖抑制効果はないと判断された。以上のように卵巣癌組織間においてGnRHアゴニストの増殖抑制効果に差が認められることが明らかになったが、このメカニズムの詳細についてはなお検討が必要と思われる。
(2)GnRHアゴニスト添加により細胞抑制効果がみられたOVSAYO系の培養細胞を用いて、そのカルシウム・オシレーションの変化を観察した。GnRHアゴニスト添加により濃度依存性にオシレーションの抑制が認められ、ガン細胞としてのactivityの抑制を反映しているものと推測された。細胞外のカルシウム、カルシウム・チャンネル、カリウム・チャンネルなどとの関連についての詳細な研究が今後の課題である。
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