1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671835
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
奥田 喜代司 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90131325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井本 広済 大阪医科大学, 医学部, 専攻医
山田 隆司 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10182536)
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Keywords | LH / 点突然変異 / 排卵障害 / 測定法 |
Research Abstract |
排卵障害を有する患者53例を対象とし,正常排卵周期を有する50例をコントロールとした.血中LH値をSPAC-S kitおよびIMX kitで測定し,そのLH-SPAC/LH-IMXの比を求めた.また血液より遠心分離して得られた白血球からゲノムDNAを抽出し,PCR反応を行い,LH-β遺伝子の第2エキソン,第2イントロン,第3エキソンを増幅した. 変異LHの点突然変異の2部位はそれぞれ制限酵素NcoI,FokI siteに相当するので,これら制限酵素で消化した際,変異の有無により各制限酵素切断断片長に相違が生じ,電気泳動で分離することにより,ホモ,ヘテロ,正常の3パターンに正確に再現される.このrestriction fragment polymorphism(RFLP)を用いて検討した.結果としてLH-SPAC/LH-IMXの比より約1.0,0.5,0の3群に分類され,制限酵素NcoIとFokIによるRELP分析の結果でもそれぞれ正常,ヘテロ,ホモのパターンを再現した.RFLP分析の結果,排卵障害例(n=53)においてホモが0例,ヘテロが5例(9.4%)であった.また正常排卵群(n=50)ではホモが1例(2%),ヘテロが5例(10%)でその頻度にほとんど差はみられなかった。これら変異LHを持つ11例の共通の表現型は現在のところ発見されていない.一方,同様の検討で菅沼らは変異LHとPolycystic Ovary Syndrome(PCO)との関連を推察しているが,今回の検討では関連性は認めなかった。
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