1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671843
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 浩一 東京大学, 医学部(医), 助手 (60157857)
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Keywords | 脳磁図 / 聴皮質 / SQUID / MEG / 聴性誘発反応 / 音源定位 / ITD / 音像 |
Research Abstract |
1.音方向感の中枢での情報処理過程に対する知見を得るため,時間及び空間分解機能が優れた脳磁計(MEG,37チャンネル超伝導量子干渉磁場測定装置SQUID)を用いて,音像移動に対応する左右の大脳聴皮質活動を調べた。被験者は健聴成人7名で,一部の被験者からは同時に誘発脳波も記録した。ノイズ音を左右耳に呈示し,ランダムな時間間隔で左右の音の時間差(Interaural Time Differrence,ITD),すなわち水平方向の音像位置のみを変えた。ITDは200μsないし400μs単位で変化させ,200ないし400回の選択的同期加算平均をした。この音を片耳で聴取してもITDの切り替えに伴うアーチファクトはきこえなかった。ITDの変化のないコントロールに対しては,誘発反応も出現しなかった。 2.ITDの変化から約80ms,235ms後に脳磁界の反応の極大を認めた。EEG上ではMEGより80msの極大がはっきりしないことが多く,MEGの方が反応の検出力に優れていることがわかった。 3.推定した電流双極子位置は,別に計算機に取り込んだ頭部の核磁気共鳴画像と重ね合わせ,また,体性感覚の電気刺激反応も併用して,側頭葉内の聴皮質に局在することが判明した。 4.右脳からの反応が左より大きく,空間認知が右脳優位であることと対応している可能性がある。 5.記録側の反対方向への音像移動に対する反応の方が,記録側に向かう音像移動に対する反応より大きかった。MEGに記録された信号は,主に音像の移動方向をコードしていると考えられた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Mori,K: "Neuromagnetic field responses changes of interaural time differnce in the human auditory cortex" Society for Neuroscience Abstracts. 21(2). 1180-1180 (1995)
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[Publications] 森 浩一: "フクロウの音源定位と脳" 遺伝. 49. 35-41 (1995)
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[Publications] Mori,K: "Possible correlation of evoked brain magnetic fields to auditory short-term memory of phoneme and pitch contrasts" Japanese Jounal of Physiology. 45. S162-S162 (1995)
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[Publications] Imaizumi,S: "Neural representaion of concurrent sound objects." EEG Journal. in press. (1996)
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[Publications] 今泉 敏: "聴覚的情景分析の脳内課程:脳磁図による検討" 電子情報通信学会技術報告. SP94-108. 1-8 (1995)
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[Publications] 今泉 敏: "脳磁図によるカクテルパーテイ効果の脳課程観測" Audiology Japan. 38. 747-748 (1995)