1997 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部癌診断・治療における超音波断層法の有用性に関する研究
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07671873
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Research Institution | YOKOHAMA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
古川 政樹 横浜市立大学, 医学部・附属浦舟病院, 講師 (60199429)
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Keywords | 超音波断層法 / 頚部腫瘤 / 穿刺吸引組織診 / 画像伝送 / 術中超音波 |
Research Abstract |
1.コンピュータによる頸部腫瘤の診断法開発のための準備として超音波画像所見を簡便な方法で電子保存し、これをインターネットメールに添付し、データ収集のための手段とする試みを行なった。実際の手法、有用性については、耳鼻科領域における局所々見の遠隔地画像伝送の一部として、別記論文に発表予定である。 2.新たな試みとして、手術中に小形の探触子を用いた走査を行ない頭頚部癌原発巣リンパ節転移巣の拡がり、周囲臓器との関係を調べ、耳鼻科領域における術中超音波の有用性を確認した。これは、平成10年度5月に開催される第71回超音波学会で発表予定である。 3.診断困難な頸部腫瘤(とくにリンパ節転移,神経原性腫瘍など)については動画像の活用、パワードプラ法の使用、穿刺吸引組織診により、診断率向上に努めた。とくに、動画像による神経原性腫瘍の診断については、上記2と同じ学会で発表予定である。 4.3年間の研究により、超音波断層法の頭頚部癌診断、治療に果たす役割の大きいことが立証された。
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