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1996 Fiscal Year Annual Research Report

蝸牛におけるグルタメイトおよびグルタメイトレセプターの局在と意義

Research Project

Project/Area Number 07671888
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

北尻 雅則  関西医科大学, 医学部, 講師 (60161478)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 栗山 博道  関西医科大学, 医学部, 助手 (90268350)
Keywordsジーンノックアウトマウス / NMDAレセプター / 免疫組織化学 / 聴覚機能
Research Abstract

現在中枢神経系において、NMDA receptor ζ1は全ての神経系に存在し異なるε subunitsとの組み合わせにより、異なった機能を担っていると考えられている。今回我々はgene target法によりNMDA receptor ε 1 subunitとε 4 subunitを欠失させた2種類のジーンノックアウトマウスを用いる機会を得たので聴覚系にて検討を行った。初めに聴覚脳幹部にその各々のsubunitの局在をnon radiosotope in situ hybridization法にて確認した。コントロールであるwild型のマウスではε 1mRNA,ε4mRNA共に蝸牛神経核及び上オリーブ核に発現を観察した。次にジーンノックアウトマウスとWild型のマウスの聴覚閾値をAuditory Brainstem Response(ABR)を用いて比較検討することにより聴覚系におけるNMDA reseptor subunits ε1、ε4の機能の検討を行った。まず針電極によりABRの測定を行い、閾値の検討を行った。次に、音響負荷を行いその後に再度ABRの測定を行い、閾値の変動を検討した。ε1ノックアウトマウスにおいて、ABRの閾値はコントロールであるWild型と差を認めず、音響負荷後に閾値の上昇を認めた。ε4ノックアウトマウスはABRの閾値の上昇を認め、音響負荷では閾値の変動を認めなかった。ε1のノックアウトにより聴覚路におけるシナプスの可塑性が傷害され、音響負荷後に閾値の上昇を認めたと推察された。ε4のノックアウトにより、聴覚路の形成期になんらかの障害がおこり、ABR閾値の上昇を認めたのではないかと考えられた。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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