1995 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性網膜症発症マウスの網脈絡膜循環障害の解析及びその薬物治療に関する研究
Project/Area Number |
07671901
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武井 一夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20236409)
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Keywords | 糖尿病 / 糖尿病性網膜症 / トランスジェニックマウス / 網膜電図 / 水素クリアランス法 / アルドース還元酵素 |
Research Abstract |
今回の研究のために、徳島大学医学部栄養学科臨床分子栄養学講座よりヒトアルドース還元酵素を発現する(hARcDNAを導入した)トランスジェニックマウスの提供を受ける道が開けた.また、私どもは独自の固定器を用いて手持ち眼底カメラ(コ-ワRC-2)による明瞭な家兎の眼底撮影を行うことに習熟していたが、今回家兎より著しく小さいマウスの眼底撮影には難渋した。しかし、マウス眼底撮影の固定器も新たに独自に考案しており、明瞭なマウスの眼底撮影が可能になると考えられる.現在トランスジェニックマウスの糖尿病性網膜症発症の過程を眼底撮影、蛍光眼底撮影にて観察検討中である。さらに、水素クリアランス法による網脈絡膜血流量の測定、網膜電図の記録は、現在、安定したデータを得るために様々な記録電極を試作して検討中である。 平成8年度には実験マウスに対し、1.手持ち眼底カメラ(KOWA RC-2既存)により眼底及び蛍光眼底撮影を行い網膜症の病期の決定.2.矩形波光刺激によるERGの記録.3.網脈絡膜血流量を水素クリアランス式組織血流計(PHG-201型、既存)の測定を計画したが、最も困難と思われたマウスの明瞭な眼底撮影の成功により、糖尿病性網膜症の病期の解析が可能となった。しかし、安定したERGの記録法及び網脈絡膜血流量の測定法については現在検討中である。
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