1996 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性網膜症発症マウスの網脈絡膜循環障害の解析及びその薬物治療に関する研究
Project/Area Number |
07671901
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本村 幸子 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30110505)
|
Keywords | 網脈絡膜循環 / 糖尿病網膜症 / トランスジェニック糖尿病網膜症モデルマウス / エンドセリン / エンドセリンアンタゴニスト / CGRP |
Research Abstract |
平成8年度は武井一夫氏の存外研究員としての渡米に伴い,研究代表者を変更し、研究を継続した。4月1日武井一夫氏の帰国により平成9年度に研究を継続する予定である。 1.Calcitonin Gene-related Pepticle(CGRP)の硝子体内投与による網脈絡膜循環に及ぼす影響;水素クリアランス法を用いて家兎眼において実験を行った。その結果,網膜血管系の増加,網膜血流の増加が,CGRP投与後60分以降に認められることが明らかにされた。眼圧,血液ガス,血圧Kは影響はなかった。これらの結果については,論文として発表すべく準備中である。 2.ラットにおける網膜血管径計測,網膜・脈絡膜組織血流の測定; ラット眼球は家兎眼に比し、著しく小さく,眼底撮影,網膜・脈絡膜組織血流の水素クリアランス法Kによる測定には,技術的困難があり,現在正常ラット眼において,精度の良い手枝について試行・検討中である。これらについて結論が得られ次第,トランスジェニックマウスを対象とする実験に着手できる予定である。その結果を踏まえて,血管作動物質の影響に関する実験が可能となる。
|