1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671910
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 郁緒 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50107827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 光司 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10273195)
青沼 秀実 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60202488)
加藤 勝 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60161121)
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Keywords | 網膜光障害 / ラット / 網膜電図 / 防御因子 / アスコルビン酸 / Midkine / vitamin E |
Research Abstract |
ラット・家兎を用いて、可視光線での網膜光障害を検討した。 光照射装置:ラットの実験では光照射光源には、蛍光燈を使用したX線写真読影用シャウカステンを用いた。前面のプラスチック板面の輝度は2000cd/m^2であった。家兎の実験では、同様に蛍光燈を使用した証明装置を試作した。家兎眼前で4000luxであった。動物は無麻酔・無拘束状態で一定時間光照射した。照射中の温度は室温とし、温度上昇を防ぐために換気は充分行った。連続光照射後に暗所飼育(dard recovery)を2週間行い、ERG記録を行った。ERG記録は、500W Xenon光源からの刺激光を中性フィルターを使用し1.0log単位で調整し順次強い刺激として記録した。刺激時間は5msec。 家兎での結果:試作した光源では、24時間、48時間の連続光照射ではERG、EOGには変化は見られなかった。 ラットでERG変化の閾値設定:2、4、6、8、10、12、24、48、72時間の連続照射を行った。10時間以内の連続照射では、2週間後のERGは無照射群(対照群)との間にERGa-波振幅、b-波振幅・頂点潜時には差を認めなかった。しかし12時間以上の連続照射では、両群の間に有意の差を認め、照射群では極度の低振幅であった。その後の実験では全て12時間照射、2週間のdark recovery後のERG記録で検討した。 薬物による防御効果の検討:(1)Vitamin C:光照射24時間前と直前に投与すると、0.5mg/体重gr以上では有意な防御作用が認められた。(2)Midkine:1μg/μl溶液の硝子体内投与で、有意の防御効果が認められた(本実験のみ150foot candle1週間連続照射)。(3)Vitamin E:Vitamin E欠乏餌飼育と補填群で検討した。両群間の網膜内Vitamin E含有量に有意の差を認めたが、正常対照群の間に照射後のERGに差を認めなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 増田光司: "網膜光障害とその予防-アスコルビン酸投与の電気生理学的検討-" 日本眼科紀要. 46. 540-545 (1995)
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[Publications] Koji Masuda: "Functional rescue of the Photoreceptors from the damaging effects of constant light by survival-promoting facotrs in the rat." Investigative Ophthalmology & Visual Science. 36. 2142-2146 (1995)