1995 Fiscal Year Annual Research Report
ぶどう膜炎における血液-房水関門の破綻と一酸化窒素合成酵素の関与について
Project/Area Number |
07671914
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
万代 道子 京都大学, 医学研究科, 助手 (80263086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗山 晶治 京都大学, 医学研究科, 助手 (50260625)
喜多 美穂里 京都大学, 医学研究科, 助手 (00252453)
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Keywords | エンドトキシンぶどう膜炎 / リポポリサッカライト / 一酸化窒素合成酵素 |
Research Abstract |
平成7年度の研究によって以下の結果を得た. ○L-N2Oは生体投与にて誘導型の一酸化窒素合成酵素をL-NNAは生体投与にて常在型の一酸化窒素合成酵素(NOS)をより効果的に抑制した. ○LPS投与によるエンドトキシンぶどう膜炎において、L-N2Oは肝組織のNOS誘導型を、L-NNAは常在型を抑制した. ○エンドトキシンぶどう膜炎において、L-NNAは細胞の浸潤とたんぱくの前房漏出を著明に抑制した.またその効果は極早期の投与において著しく、6時間後では効果がなかった. ○同ぶどう膜炎においてL-N2Oはたんぱく漏出はおさえたが、細胞の浸潤は抑制しなかった. このことからエンドトキシンぶどう膜炎の発症には、ごく早期に常在型NOSが(血管内皮において)関与している可能性が示唆された.
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