1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671918
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
井上 正則 神戸大学, 医学部, 助教授 (90116187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 康友 神戸大学, 医学部, 助手 (20236855)
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Keywords | 糖尿病 / 視路 / 網膜内GABA / 視神経線維 |
Research Abstract |
1.糖尿病ラット ストレプトゾトシン投与により血糖値200mg/dl以上を示した糖尿病ラットでは、正常群に比較して体重増加が認められず、軽度減少した。糖尿病発症3ヵ月時の血糖値は平均566.9±67.2mg/dlを示した。 2.網膜内GABAの変動 抑制性伝達物質であるGABAは、糖尿病ラット網膜には内顆粒層、内網状層、神経節細胞層に認められ、アマクリン細胞や異所性アマクリン細胞に強い陽性反応を認めた。糖尿病ラット網膜でのGABA代謝酵素、即ちGABA合成酵素と分解酵素について検討した。両酵素活性は、網膜粗抽出液において、時間依存性、量依存性を確認した。GABA合成酵素は糖尿病発生により最初低下し、時間の経過とともに回復傾向を認め、GABA分解酵素は週数の経過につれて、徐々に低下が見られた。その結果、糖尿病初期のGABA量の減少は、経時的に正常に回復する。 3.視神経線維の解析 糖尿病発生3ヵ月の時点では、体重は正常群に比較して軽度減少が認められた。しかし、視神経断面積は、正常と比較して差は認めなかった。電子顕微鏡的観察にて、神経線維を検討すると、糖尿病では線維不整形を示し円形をもたず、髄鞘にも層構造に乱れが認められた。形態測定を行うと、糖尿病での軸索や随鞘面積は有意に縮小しており、特に大径線維の比率が減少していた。糖尿病初期の視神経線維では、糖尿病の代謝障害が発生していることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 井上正則: "糖尿病の神経眼科:視路障害" 日本眼科紀要. 46. 128-138 (1995)
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[Publications] 横川浩己,井上正則,山本節: "糖尿病ラット視神経における視神経線維の変化" 日本眼科紀要. 47. 105-117 (1996)