1995 Fiscal Year Annual Research Report
実験的ぶどう膜炎兎をモデルにしたぶどう膜炎罹患眼の眼内レンズ移植手術
Project/Area Number |
07671945
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
吉村 浩一 久留米大学, 医学部, 講師 (30240352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末田 順 久留米大学, 医学部, 助手 (20268923)
鶴田 実 久留米大学, 医学部, 助手 (30258446)
堤 清史 久留米大学, 医学部, 助手 (40227442)
池田 英子 久留米大学, 医学部, 助手 (70222875)
疋田 直文 久留米大学, 医学部, 講師 (80173152)
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Keywords | ぶどう膜炎の動物モデル / ぶどう膜炎の白内障手術 / ダッチラビット / ヘパリン処理眼内レンズ |
Research Abstract |
1.ぶどう膜炎兎の作製 成熟ダッチラビットに抗原としてウシS抗原を25μg/rabbit (4羽)、および50μg/rabibit (8羽)用い、これにハンターアジュバントを混合したものを兎後肢足蹠に注射した。さらに25μg注射した4羽のうち2羽、25μg注射した8羽のうち5羽には抗原注射と同時に百日咳死菌3×10^4個を腹腔内に注射した。抗原注射翌日より、両眼散瞳後に詳細に眼球を観察したが、4週目までの間に前眼部および眼底に炎症所見は認められなかった。摘出眼球から病理標本を作製し、ヘマトキシリン・エオジン染色して検査したが、ぶどう膜炎所見は認められなかった。 2.兎を用いた白内障手術 成熟ダッチラビットを用いて白内障手術(計画的水晶体嚢外摘出術+眼内レンズ移植術)をおこない、術後の炎症の経過を細隙灯顕微鏡による臨床所見とレーザーフレア・セルメーターを用いて前房フレアを測定した。兎3羽の片眼に人眼における白内障手術と同様に上方角膜切開し、粘弾性物質を前房に注入した後に前嚢切開して核を娩出し、残留皮質を吸引除去して、ヘパリン処理眼内レンズを移植して角膜創をナイロン糸で連続縫合した。術後に抗生物質と散瞳剤の点眼を行った。その結果、まず細隙灯顕微鏡検査では術後日数が経過するにつれて毛様充血、前房フレア、およびセルは順調に軽減し、炎症の程度を表わすスコアは小さくなった。前房フレア値は術前、および術後2日目、9日目、16日目でそれぞれ11.2±1.2、729.4±141.5、25.4±2.1、195.8±24.8であった。
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