1995 Fiscal Year Annual Research Report
停留精巣の発生原因別に見た精巣機能の検討と新治療法の開発
Project/Area Number |
07671953
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
生野 猛 九州大学, 医学部, 助手 (30235717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 祥代 九州大学, 医学部, 教授 (30038856)
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Keywords | 精巣機能 / 停留精巣 |
Research Abstract |
1、本実験では発生原因の異なる2種類の停留精巣モデルを作成し、各々のモデルにおいて精巣固定術の効果、更に精巣固定にホルモン付加療法としてLH-RH、またはhCGを投与した場合の精巣機能の回復に対する影響を検討することを目的とした。 妊娠16〜19日ラットにフルタマイド100mg/kg/dayを投与したグループAとし、新生仔ラットに手術操作を加えて得られた外科的停留精巣モデルラットをグループBとし以下の実験を行った。 グループA:得られた新生仔をフルタマイド投与ラットとして30生日で82.5%に停留精巣が発生した。 グループB:新生児ラットの我々独自の方法で手術操作を加えた結果生後30日で100%に停留精巣が発生した。 グループC:フルタマイドの溶解液を投与し、麻酔のみ施行したラットをコントロールとして用いた結果精巣は30生日まで全て正常に陰嚢内に下降していた。 3)発生原因の異なる2種類の停留精巣モデルの作成は胎仔期にフルタマイド投与したラットと、新生仔ラットに手術操作を加えたラットではいずではも高頻度に停留性巣モデルの作成に成功した。そしてその結果を本年度の英国小児外科学科(平成7年7月)において発表し、学術雑誌にも採用された。 4)さらにグループA,Bラットの中で両側停留精巣の一部を生後30日にdartospouchに精巣固定術を行った。両グループの術後の精巣機能の回復を検討するため、術後30日にラットを検索した結果両群とも手術側の精巣はやや上方に牽引されておりコントロールに比べ精巣のサイズも小さかったがA,B両群間の比較でもA群はBに比べは明らかに小さかった。 5)しかしながらグループA,Bラットの中で片側停留精巣の対側下降精巣を検索した結果、外科的停留性巣モデルでは対側下降精巣に障害がなかったにもかかわらず、フルタマイドラットでは片側停留精巣の対側下降精巣にも明らかな障害が認められ興味ある知見と思われた。
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[Publications] Shono T: "Extra-abdominal fixation of the gubevnaculum inhibits testiwlar desccut in newbovn rats" J Pediatr Surg. (in press). (1996)
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[Publications] Shono T: "Prenatal ultrasonograms show a reduced omnictic caorty in apatient with multiple genitourinary,anovectcland limbanomalies." Pediatr Surg Int. (in press). (1996)
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[Publications] 生野 猛: "精巣下降におけるホルモンの影響" 医学のあゆみ. 174. 880-882 (1995)
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[Publications] Shono T: "The effect of the excision of future scrotal skin on testicular desceut in necnalul rats.-A new experimental model of cryptorchiyism." J Pediatr Surg. 30. 734-738 (1995)