1995 Fiscal Year Annual Research Report
X染色体遺伝子多型を用いた歯原性腫瘍・唾液腺腫瘍のClonalityの検討
Project/Area Number |
07671969
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福田 康夫 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20238489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恵 周一郎 大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
岸野 万伸 大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
石田 武 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (50028768)
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Keywords | アンドロジェンレセプター / PCR / クロナリティー / 歯原性腫瘍 |
Research Abstract |
X染色体上に存在するアンドロジェンレセプター遺伝子のエキソン1には、同一3塩基が複数回出現する部位が存在し、このリピートの回数は高度に多型的であることが知られている。9割以上の女性で、二つあるX染色体上のアンドロジェンレセプター遺伝子がヘテロである。従って、女性の病変から得られたDNAが1種類のアンドロジェンレセプター遺伝子を持てばその病変はモノクローナルであり、二つの長さの異なるアンドロジェンレセプター遺伝子が得られれば、ポリクローナルな病変であることが確認できる。今回、パラフィン切片を材料として、PCRによりアンドロジェンレセプター遺伝子、エキソン1の3塩基リピートのpolymorphismが検出可能か、基礎実験を行った。 女性から摘出された病理検体10例について、正常組織の10ミクロン厚のパラフィン切片を作製し、プロテネースK消化、フェノール・クロロフォルム法によりDNAを抽出した。これをテンプレートとして、3塩基リピートを含むアンドロジェンレセプター遺伝子が増幅されるように設計したプライマーを用い、PCRを行った。PCR産物をポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、ゲルを銀染色してバンドを確認した。その結果、いずれの検体においても増幅バンドが得られなかった。原因としては、パラフィン切片からのDNA抽出があまりにも微量であった、あるいはプライマーの設定が不適切であった、などが考えられ、現在地のプライマーセットを用いて追試を行っている。
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