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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アメロジェニン遺伝子の分布および発現と脊椎動物の進化との関連

Research Project

Project/Area Number 07671993
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

石山 巳喜夫  日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (70120607)

Keywordsアメロジェニン / 遺伝子 / DNA / サザン・ハイブリダイゼーション / PCR / 系統発生
Research Abstract

脊椎動物におけるアメロジェニン遺伝子の分布とその発現を明らかにし,本蛋白とエナメル質進化との関連を遺伝子レベルで解明することを目的として,サザン・ハイブリダイゼーション法(サザン法),In situハイブリダイゼーション法(In situ法)およびPCR法により観察を行った.材料に用いた動物は,ヒト,マウス(哺乳綱);ニワトリ(鳥綱);ワニ,スッポン,シマヘビ(爬虫綱);トノサマガエル(両性綱);ガ-パイク,肺魚,ウナギ(硬骨魚綱);トラザメ(軟骨魚綱);クロメクラウナギ,カワヤツメ(円口綱),以上の7綱13種である.まずサザン法では,観察したすべての種類のゲノムDNAに対し,ヒト・アメロジェニン第6エクソン(第6エクソン)のcDNAプローブのハイブリダイゼーションが見られた.したがって,アメロジェニン遺伝子もしくはアメロジェニン遺伝子様の塩基配列は脊椎動物全体に普遍的に分布していることが推察される.ついで,遺伝子構造の一部を解明する目的で,第6エクソンの塩基配列を基に,409bpを標的にしてPCRを試みた.結果として,安定したPCR産物が得られたのは,コントロールであるヒトとマウスの他に,ワニ(391bp),ニワトリ(780bp),スッポン(750bp)およびシマヘビ(750bp)で,両生類,魚類,円口類では特定の産物は得られなかった.さらに,これらの産物をTAクローニングし,塩基配列を解読した結果,ワニの391bpのものでヒトとの48.5%の一致が認められた以外は,ほとんどhomologyが見られなかった.また,ガ-パイクについて,cDNAプローブを用いてのIn situ法を試みたが,mRNAの発現を示すシグナルは得られなかった.以上のように,本研究はアメロジェニン遺伝子の脊椎動物全体における分布を明らかにし,さらに,ワニでは一部の遺伝子構造を解読できたものの,遺伝子発現を検出することはできなかった.

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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