1996 Fiscal Year Annual Research Report
耳下腺細胞における受容体作動性カルシウム流入の分子制御機構に関する研究
Project/Area Number |
07672023
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido, School of Dentistry |
Principal Investigator |
東城 庸介 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (90111731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷村 明彦 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70217149)
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Keywords | 耳下腺細胞 / 細胞内カルシウムイオン / カルシウム流入 / 細胞内カルシウムストア / 細胞内カルシウム動態 |
Research Abstract |
1.細胞内Ca^<2+>動態の画像解析システムによる検索。 酵素処理により調製した腺房細胞にFura-2あるいはFluo-3を取り込ませ、細胞をカバーグラス上に固着させた後、細胞内Ca^<2+>測定システムと共焦点レーザー顕微鏡を用いて細胞内Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]i)の変動を観察した。カルバコール(CCh)で刺激すると1秒以内に腺腔側領域で[Ca^<2+>]iの上昇が始まり、速やかに基底側に広がった。タプシガ-ジンによる[Ca^<2+>]iの上昇には腺腔側と基底側で時間差が認められなかった。ストアの枯渇後、細胞外にCa^<2+>を添加すると主に基底側領域での[Ca^<2+>]i上昇が観察された。 2.ATPによるCa^<2+>流入の解析。 耳下腺腺房細胞をATPで刺激すると大きな[Ca^<2+>]iの上昇がみられた。この反応は細胞外Ca^<2+>を除くと消失すること、また、イノシトールリン酸生成は刺激されないことから、ATPによる[Ca^<2+>]i上昇は細胞外からのCa^<2+>の流入によることがわかった。 3.ヒト耳下腺培養細胞における細胞内Ca^<2+>ストアの分布の解析。 容量性Ca^<2+>注入は細胞内Ca^<2+>ストアの枯渇と密接に連関している。そこで画像解析システムを用いてストアの細胞内分布を調べた。その結果、核周辺部よりは細胞の辺縁部に密なCa^<2+>ストアが観察された。
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