1995 Fiscal Year Annual Research Report
CSF-1の成熟破骨細胞及び前駆細胞に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
07672028
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山田 庄司 昭和大学, 歯学部, 教授 (00111617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵子 昭和大学, 歯学部, 講師 (50119187)
天野 均 昭和大学, 歯学部, 講師 (90212571)
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Keywords | CSF-1 / 破骨細胞 / 細胞融合 / カルシトニン / 酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ / マクロファージ / Wortmannin / Herbimycin A |
Research Abstract |
Chambersらの方法に準じ、生後1日齢のWistar系ラットから摘出した左右脛骨,大腿骨を細切し、遊走した細胞をプラスチックのカバースリップ上に付着させ、接着性の差により破骨細胞を単離した。このカバースリップを24穴のディッシュに移し15%FCSを含むIB培地にて培養し、全ての培地には、細胞増殖を停止させる目的でHydroxyureaを添加した。培養終了後、酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ染色を施し、破骨細胞数、及び核数を計測した。破骨細胞のマーカーであるカルシトニンレセプターを確認する目的で、[I^<125>]カルシトニンの結合実験も併せて行った。 CSF-1無添加の対照群では、破骨細胞は72時間後に殆ど全て死滅したが、CSF-1添加群では、Hydrpxyureaで増殖が抑制されているにもかかわらず、破骨細胞数の減少が認められず、成熟破骨細胞の生存に必須の因子であることが確認された。破骨細胞はCSF-1添加によって細胞同士の融合現象が促進され巨大化し、形態変化を起こすことも観察された。また破骨細胞の核数は経時的に有意に増加し、16時間後に最大値を示し、その至適濃度は250pMであった。融合し巨大化した破骨細胞もカルシトニンのレセプターを多数持ち、マクロファージポリカリオンではないことが確認された。このCSF-1の破骨細胞融合促進作用は、チロシンカイネースの阻害剤であるHerbimycin A及びPI3kinaseの阻害剤であるWortmanninで阻害を受けることから、チロシンの燐酸化が成熟破骨細胞の融合に関与することが示唆された。CSF-1は,破骨細胞にレセプターを介して直接作用し破骨細胞の生存に必須であり、融合を促進して巨大な破骨細胞の形成を誘導する。
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[Publications] Amano H.: "Downregulation of colny-stimulating factor-1 (CSF-1) binding by CSF-1 in isolated osteoclasts." Calc. Tiss. Int.57. 367-370 (1995)
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[Publications] Morohashi T.: "Effects of Strontium on Calcium Metabolism in Rats. II. Strontium Prevents the Increased Rate of Bone Tuurover in Ovariectomized Tats." Jpn. J. Pharmacol.68. 153-159 (1995)
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[Publications] Horohasi t.: "Hypoclcemia following strontium injection is associated with serum parathyroid hormone and calcitonin levels in rats." Jpn. J. Oral Biol.37. 332-334 (1995)
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[Publications] Skai N.: "Biological Mechanisms of Tooth Movement & Craniofacial Adaptation" edited by Davidovitch, Z., EBSCCOMedia, Birmingham, Alabama, USA (in press),