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1995 Fiscal Year Annual Research Report

歯科用タービンの滅菌処理に伴う特性変化

Research Project

Project/Area Number 07672067
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

玉澤 かほる  東北大学, 歯学部・付属病院, 講師 (00124602)

Keywords歯科用タービン / 滅菌 / 回転数 / ベアリング
Research Abstract

HIV,B型肝炎,MRSAなどの感染者の増加に伴い,院内感染に対する関心が高まり,大部分の器材は滅菌処理が行われるようになった.しかし,歯科で多用されるタービンハンドピ-スは切削片や血液による汚染が著しいにもかかわらず,アルコール綿花で清拭するにとどまっており,滅菌の盲点となっている.その理由の一つタービンは精密器械であるので,滅菌処理によって内部部品の損耗が予想されるが,その程度が不明であることが挙げられる.そこで,タービンに対する各種の滅菌処理がタービンに及ぼす影響を調べ,以下の結果を得た.
1.ヒト唾液で汚染したタービンを3種の消毒処理を行った後,Brain Heart Infusion培地に投入して,37℃,72時間,好気的条件で培養してその消毒効果を調べた.その結果,オートクレーブ(121℃,15分)では陰性培養を示した.酸素プラズマ放電処理では,100w-15分の条件では陽性培養を示したが,300w-15分の条件では陽性培養となった.消毒用アルコール液に15分浸漬した処理法では,例数の60%で陰性培養を示した.
2.消毒処理を繰り返し行ったタービンについて回転数を調べた結果,オートクレーブ処理では変化はみられなかったが,アルコール処理では回転数の低下が認められた.
3.ノイズが見られたり,回転数が低下したタービンについて,タービンを分解して,内部部品を実体顕微鏡にて観察した.その結果,Oリングの損傷や,ベアリングを構成しているミニチュアボールに深い無数の凹面の形成が認められた.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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