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1997 Fiscal Year Annual Research Report

歯周疾患の病因におけるcyclocxygenase-2の役割

Research Project

Project/Area Number 07672073
Research InstitutionTokyo Medical & Dental University

Principal Investigator

野口 和行  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90218298)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 氷見 敏行  東京医科歯科大学, 歯学研究科, 助手 (30222243)
Keywords歯肉線維芽細胞 / cyclooxygenase-2 / IL-1β / MMP-1 / IL-x / IL-13 / EPレセプター
Research Abstract

cycloxygease-2(COX-2)を介して産生されたPGE_2の役割を調べるために、培養歯肉線維芽細胞(HGF)を用いてIL-1β刺激によるPGE_2産生とmatrix metalloproteinse-1(MMP-1)の産生との関連を検討した。HGFはIL-1β刺激により時間依存性にPGE_2産生を生じたが、このPGE_2産生はCOX-2の特異的阻害剤であるNS-398により完全に抑制されることおよびCOX-2mRNA発現がNorthern blot法により確認されたことから、COX-2を介するものであることが明らかとなった。そこで、NS-398を用いてIL-1β刺激によるMMP-1への影響を解析したところ、NS-398処理によりMMP-1産生の亢進が生じた。またこのMMP-1産生の亢進は、外因性に添加したPGE_2により抑制された。従って、IL-1β刺激によってCOX-2を介して産生されたPGE_2はMMP-1産生を制御している可能性が示唆された。次にTh2サイトカインであるIL-4およびIL-13のHGFのPGE_2産生とMMP-1産生への影響を検討した。IL-4およびIL-13は濃度依存性にIL-1β刺激によるPGE_2産生を抑制した。この抑制機構を解析するために、COX-2mRNA発現をNorthern blot法により調べたところ、COX-2mRNA発現がIL-4およびIL-13処理により抑制された。このことから、Th2サイトカインであるIL-4およびIL-13はIL-1β刺激によるPGE_2産生をCOX-2の誘導抑制を介して制御している可能性が示された。さらに、IL-4およびIL-13のMMP-1産生への影響を検討したところ、MMP-1産生の亢進がみられた。現在、PGE_2のMMP-1産生調節機構を解明するために、HGFのPGE_2レセプター(EPレセプター)を解析している。予備的実験として、EP1レセプターアゴニストによりMMP-1の産生亢進が、EP2/EP4レセプターアゴニストによりMMP-1の産生が抑制されるという結果が得られた。今後さらに検討していく予定である。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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