1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672095
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Research Institution | KANAGAWA DENTAL COLLEGE |
Principal Investigator |
出口 眞二 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60121018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 俊夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (30084784)
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Keywords | ヒト歯周組織由来細胞 / 化学走化性 / 培養上清 / 結合織性付着 |
Research Abstract |
歯周外科処置後の歯根面に最も広い範囲で接している歯肉結合組織に注目し、ヒト歯肉粘膜固有層中に多く存在するヒト歯肉由来線維芽細胞の培養上清(HGF-CM)を採取し、歯周組織再生にとって最も重要と考えられているヒト歯根膜由来線維芽細胞(HPLF)の化学走化性を増強させる因子の存在を明らかにしてきた。 本年度はHGF-CMに対するヒト歯肉由来線維芽細胞(HGF)、ヒト歯槽骨由来細胞(HABC)、ヒト歯肉由来上皮細胞(HGE)の化学走化性について検索、化学走化性物質の存在を明らかにした。 HGF-CMは 1.HGFに対し350ng/ml(100%HGF-CM)で、positive controlであるHPLF-CM(100%)と同程度の高い化学走化活性を示した。 2.HGFに対するchecker board analysis法の結果、上室と下室のHGF-CMの濃度差が175ng/ml以上であるとnegative controlと比較し、有意に高い化学走化性を示した。 3.HGFに対しrandom migration,chemokinesisのランダム運動の活性は認められなかった。 4.HABCに対しpositive controlであるHPLF-CM(100%)と同程度の強い化学走化活性が認められた。 5.HGEに対しpositive controlであるHPLF-CM(100%)と同程度の強い化学走化活性が認められた。 これらのin vitroでの結果は、歯周外科処置後に歯根面への結合組織性の付着を得るために重要と考えられる物質を、歯周素基の再生にとって欠かすことのできないヒト歯肉組織由来線維芽細胞が産生することを示唆するものである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yuko Mikuni-Takagaki: "Distinct responses of different populations bone cells to mechanical stress." Endocrinology. 137. 2028-2035 (1996)
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[Publications] Fuyuki Mizuho: "Aspartate aminotransferase (AST) levels in human periodontium-derived cells." Journal of Periodontology. 67. 733-736 (1996)