1995 Fiscal Year Annual Research Report
口唇運動時の時系列モデルの確立とこれに関連する補綴学的要因の評価に関する研究
Project/Area Number |
07672107
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
水口 俊介 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30219688)
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Keywords | 口唇 / 口角 / 三次元 / 時系列 |
Research Abstract |
本研究は、1)現有の3-D AUTO TRACKING SYSTEMを顎運動同時記録システムとして確立し、口唇全体を撮影野に収め、顎運動と両側口角の動きを三次元時系列データで取得可能とする。2)顔面頭蓋に設定された基準座標系のなかで顔面形態とともに定量的に評価し、動的な口唇運動モデルを形成する。3)正常有歯顎者及び義歯装着者について上記モデルを形成し、歯列・義歯として補綴学的要因がこのモデルにとのようなパラメータとして関与しているかを検索するものである。 本研究の特色は、頭部に設定した統一的な基準座標系のなかで、口唇・頬に現われる動きを生体力学的に解析し時系列モデルとして数値化をすることにより、個人の形態による動きの相違を普遍化しデータを圧縮し、シミュレーションに活用できる形のデータとすること。さらに歯列・義歯という補綴学的要因が、口唇に現われる動きにどのような影響を与えるかを、定量的なパラメータとして評価することである。平成7年度には以下のことを行なった。 1.3-D AUTO TRACKING SYSTEMのシステムアップ 当教室開発の3-D AUTO TRACKING SYSTEMはビデオトラッカー2台をステレオ配置し、追跡点の三次元座標を120Hzでリアルタイムに出力するものである。現在は入力データの処理はパソコンで行なっているが、時系列データの大量処理に備えて、処理コンピュータを変更した。またMotion Capture Systemを現システムに付加し、両側口角の動きを同時追跡可能なシステムにした。 2.顎運動同時記録システムの構築 3-D AUTO TRACKING SYSTEMに現有のARTIST120を加え、口唇運動と顎運動を同一時間軸で記録解析できるようにソフトウエアを改良した。これにより顎運動を含めた口唇運動の評価が可能となった。 3.口唇の静的な生体力学的モデルの作製 当教室現有のステレオ写真を用いた三次元形態測定システムで被験者顔面及び前歯の形態データと三次元的位置関係を取得し基準座標系を設定した。両側口角,上顎前歯の座標から口唇の生体力学的モデルを作製した。 平成8年度は1.口唇運動の時系列モデルの作製とデータベース化.2.義歯・歯列などの補綴学的要因の定量化を行なう予定である。
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