1995 Fiscal Year Annual Research Report
軟質裏装材を使用した全部床義歯の咀嚼運動に関する研究
Project/Area Number |
07672108
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
守澤 正幸 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40191019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 巖 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (60014172)
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Keywords | 軟質裏装材 / 全部床義歯 / 咀嚼運動 / 筋電図 / 咬合接触 |
Research Abstract |
当教室の咀嚼時における全部床義歯の動態を調べるシステムでは、臨床評価に必要な大量のデーター処理を行うことが困難である。そこで大量のデーター処理を可能にするため、解析装置(パーソナルコンピュータ)およびデーター比較のため短時間で大量印刷可能なプリンターを購入し,システムのヴァージョンアップを行った。続いて、正常有歯顎者において予備実験を行い、試験食品咀嚼時の顎運動および咀嚼筋筋電図を計測した。繰り返し予備実験を行った結果、大量のデーター処理を可能にすることのできるシステムに関してはほとんど確立することができた。さらに、無歯顎者患者に実験義歯を製作、装着し予備実験を行った結果、正常有歯顎者に比べ顎運動および咀嚼筋筋電図に関して不安定であることが確認できた。しかし、予備実験において計測に多くの時間を要し、被験者が高齢無歯顎者であることを考えあわせると、計測を短時間で終了させることが必要なため、現在、全部床義歯の動態を反映しているパラメータの選択を検討し、臨床実験に移るまでに計測システムに熟練するようにしている。さらに、得られた大量のデーターの中から軟質裏装材を使用した全部床義歯の咀嚼運動を明確、簡便に解析するソフトを開発中である。 現在、平成8年度以降の臨床実験の前準備として、顎口腔系に以上の認められない上下顎無歯顎者を選択し、床用軟質裏装材を使用した実験義歯を製作、咀嚼機能の安定を考慮し、全部床義歯を調整中である。調整終了後少なくとも2ケ月以上経過した後、実験義歯を回収し、臼歯部を交換可能な金属咬合面に置換することにより義歯を改良し、臨床実験を行う予定である。
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