1995 Fiscal Year Annual Research Report
ビ-グル犬を用いた無歯部顎堤の歯槽骨骨動態‐定量的検討‐
Project/Area Number |
07672119
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
長岡 英一 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00028812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
迫田 敏 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (00235235)
河野 弘 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00234708)
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Keywords | 無歯顎骨 / 抜歯後の変化 / 骨密度(BMD) / 骨組織形態計測 |
Research Abstract |
研究計画に基づいて、本年度は、ビ-グル犬9頭の両側下顎小臼歯(P1〜P4)を抜歯後、16、20週目に各々3頭、計6頭を屠殺した。残り3頭については引き続き飼育中で、24週目に屠殺予定である。 屠殺した6頭については、それらの下顎骨を採取し、組織固定のあと、試料の任意の部位に定量部位を設定できる二重光子吸収測定装置(DCS-600,アロカ社)により、下顎骨全体ならびに無歯顎骨部(下顎小臼歯部)の骨密度(BMD)を測定した。これまでに得られた測定値について、同一個体の左右間の比較を行ったところ、その差が小さいことが分かった(平均値の±5%以内)。現在、個体間ならびに実験群間についての比較検討をしているところである。 さらに、骨組織形態計測法による定量的検討のため、無歯顎の非脱灰試料を、通法にしたがってポリエステル樹脂に包埋し、頬舌的に薄切して、研磨標本を作製した。骨動態の目安となるいくつかの指標について測定を行う上で、意図的な操作を避けるために、作業は、'blind'で行う。すなわち、測定者は測定中の標本がどの実験群のものかを認識せずに測定する。このため、計測作業は全実験群の標本の作製の後に行う必要があり、現時点においては結果を公表できる段階ではない。 また、現在、次年度に交付される予算を見込んだ実験を準備中である。
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