1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672187
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Research Institution | TOKYO DENTAL COLLEGE |
Principal Investigator |
柿澤 卓 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (70085869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 正行 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50197117)
井出 愛周 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70147239)
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Keywords | デンタルプレスケール / 咬合力分布 / 咬合面積 / 顎変形症 |
Research Abstract |
今年度は外科的矯正手術の適応と診断した顎変形症患者の術前の咬合力分布について検討を行った。 対象は資料の採取可能であった顎変形症間患者155例である。内訳は、下顎前突症98例(女性72例、男性26例)、下顎後退症36例(女性35例、男性1例)、顔面非対称14例(女性11例、男性3例)、開咬症5例(女性4例、男性1例)等である。平均年齢は、20.5歳(女性20.0歳、男性21.0歳)であった。 咬合力測定方法は、デンタルオクルージョンプレッシャーグラフ(富士写真フィルム社製)を用いて、咬合面積、咬合力、平均圧力、最大圧力等を計測し検討をおこなった。 今回はフィルム単独のRタイプとフィルム両面に350μmのワックスを塗布したタイプWを用いた。実際の測定は、デンタルプレスケールを30秒間咬合させた。下顎前突症において、咬合面積8.16mm^2、平均咬合力117.2Mpa、最大咬合圧47.0Mpaであり、下顎後退症は、14.3mm^2、486.1N、34.9Mpa、94.8Mpa顔面非対称は、3.45mm^2、186.8N、54.7Mpa、109.6Mpaであった。 本学学生における平均は咬合面積では13mm^2、最大咬合圧は843Mpa、平均咬合圧は350Mpaであり、下顎後退症における咬合面積を除いて顎変形症患者では全般的に小さくなっており、術前患者では歯牙の接触が少なく、咀嚼するために充分な咬合力が働いてこないことが推定される。
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