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1995 Fiscal Year Annual Research Report

化膿性病巣由来Streptococcus milleriの接着因子に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07672227
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

金本 大成  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (20260755)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 昌一  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (30028740)
佐藤 節子  鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70145514)
KeywordsStreptococcus milleri / 化膿性病巣 / 病巣感染 / フィブロネクチン / 接着因子 / 口腔細菌
Research Abstract

Steptococcus milleriはヒトの口腔内に常在する細菌である。一方この菌はまた全身性の化膿性病巣からも分離されている。このような全身性の病巣部位にみられるS.milleriは口腔細菌由来であることが最近示唆されるようになってきた。S.milleriがどのような機序によって全身性の病巣部位の組織に感染していくのかを明らかにするために,口腔内から単離したS.milleriが細胞外マトリックスの成分のひとつであるフィブロネクチン(FN)との結合能を有しているかどうかを調べた。
^<125>I-FNを含む溶液中に口腔内から分離した菌を懸濁し,菌に結合したFNの量を^<125>Iをγカウンターで測定することによって求めた。その結果,小児の歯肉溝から分離したS.milleriOY1208-1株がFNと結合することが明らかになった。そこで,FN結合蛋白質の精製を試みた。
OY1208-1株の菌体をムタノリジンおよびリゾチーム処理して可溶化した後,FNアフィニティークロマトグラフィーをかけた。クロマト抽出画分をアクリルアミドゲル電気泳動し,蛋白質をメンブランにトランスファーした。このメンブランをFNと反応させた後、ウサギの抗ヒトFN抗体と反応させ、さらにビオチンでラベルした羊の抗ウサギIgGと反応させてFN結合蛋白質を検出した。その結果,分子量約55,000付近にFNと強く結合する蛋白質が部分精製されてくることが分かった。
以上のように口腔内からの臨床分離株S.milleriOY1208-1がFNとの結合能を有していることが明らかになった。今後はこの結合蛋白質を多量に精製し,諸性状を明らかにするとともに全身性の病巣感染とどのように関わっているかを調べていきたい。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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