1996 Fiscal Year Annual Research Report
神奈川県下の住民及び歯科医師のフッ化物応用に対する意識構造
Project/Area Number |
07672244
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Research Institution | Tsurumi University School of Dental Medicine |
Principal Investigator |
鶴本 明久 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90188649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 中也 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064341)
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Keywords | フッ化物応用 / 意識調査 / 行動科学 / 地域性 / 小学生の保護者 / 歯科医師 |
Research Abstract |
神奈川県下の地域性の異なる数カ所の地域を選び、小学生の保護者および歯科医師を対象に質問紙法による調査を行い、フッ化物応用に関する意識構造を知り、我が国における公衆衛生レベルでのフッ化物応用の可能性を検討する目的で分岐した。そして以下の結果を得た。 1,小学生の保護者の分析結果 (1)歯科保健やフッ化物応用に関する意見に3地区で大きな差は見られなかった。予防に対する期待は大きいようであるが、フッ化物応用に関する知識及び有効性や安全性の認識は明確ではなかった。 (2)フッ化物の塗布経験が歯科保健に関する情報源やフッ化物応用方法の選択に強い影響を持ち、フッ化物応用における意識構造を決定する重要な要因となっていた。 2.歯科医師における分析結果 (1)経済的な問題以外では、3つの地区に歯科保健サービスやフッ化物応用に関する意見に大きな差違は見られなかった。全体的に予防への意欲は強く、特に衛生教育の有効性を認める意見が強かった。 (2)フッ化物の応用方法に関しては局所応用を認める意見が多く、フッ化物応用方法の選択には安全性に対する認識が強く影響しているようであった。 小学生の保護者そして歯科医師ともに、フッ化物の局所的応用方法を期待する意見が多いようであったが、その決定は確かな情報や知識に基づいてはいない様であった。本研究による住民及び歯科医師のフッ化物応用に関する意識構造の把握は、今後の我が国の歯科保健対策に対する一つの重要な知見となるであろう。
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