1996 Fiscal Year Annual Research Report
HAP-PZT積層セラミックス微小圧力センサーによるサル顎関節部荷重の直接測定
Project/Area Number |
07672246
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
丹羽 金一郎 朝日大学, 歯学部, 教授 (90076026)
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Keywords | ハイドロキシアパタイト / チタン酸ジルコン酸鉛 / 微小圧力センサー / サル下顎頭 / 顎関節部荷重 |
Research Abstract |
平成7年度に製作した微小圧力センサー(直径3mm,厚さ1.5mm:その構造は,中心層にPZT焼結体製圧電チップを配し,その両面を電極ではさんみ,さらにHAP焼結でカバーする)を用い動物実験を行った。 実験動物は,体重10〜12kgの日本猿(オス)を用い,全身麻酔下にて下顎頭前上方部に圧力センサーを埋入した。その後,開口量および下顎変位の回復を待ち,硬食物(サツマイモ)咀嚼運動中での圧力センサー出力を記録し最大荷重と咀嚼周期の変化を測定した。 得られたデータは,パーソナルコンピュータ(Power Book 5300C/100,Apple Computer)にて多用途生体情報解析プログラムを用い測定および解析を行った。 その結果,下顎運動のMaximum opening時には2.05N,Chewing時には0.44N,そしてGrinding時には0.32Nの最大荷重が計測された。荷重がセンサー面に均一に分布していると仮定すれば,これらの最大荷重は,各々0.29MPa,0.06MPa,そして0.05MPaの最大圧力に相当する。 また,咀嚼周期についてはChewing時で約400msec,Grinding時で約180msecであった。
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